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事例紹介

事例2 今までの所の半分で出来ると言われたのに!

ユーザー企業B社:
40年以上の業歴を誇る中堅小売卸売業。社員100名。汎用機で販売管理&POSシステムを運用。
開発受託業者X社:
10年以上の業歴を誇る中堅ソフトハウス。社員80名。製造は得意だが業務設計などは人材不足で不得意。

B社は創業以来、メーカー系の汎用機を使用していた。社内には電算室もあり日々のメンテナンスは自社内で解決出来る会社であった。
最近景気が悪くなってきている為、ランニングコスト低減に取り組まなければならなかった。今までのメーカーに依頼するも安くはなるが期待程価格が下がる提案は得られず、もっと低コスト提案をしてくれる会社を探していた。地域内の社長達が集まる定例会議にて中堅ソフトウェア会社X社社長と知り合いになり、相談すると社長は大乗り気で翌日訪問してきた。

X社社長が10名ぐらいの社員を引き連れてきた。メーカーからの提案書を見せるとその場で社員達と相談し、こう切り出してきた。

X社社長)
うちに任せてくれれば半分以下で提案する事が可能です。まずは現状の業務分析をして適格な提案が出来る様にしませんか?
B社社長)
成程!一から業務見直しをした方が無駄をより削減出来るかも知れない。費用と期間はどのくらい掛かるのですか?
X社社長)
3ケ月あれば出来ます。まあ費用は2,000万ぐらい掛かりますね。でも社長!基幹システムってものは最初の分析が大事でそこをケチると良いシステムにもならないし削減なんて出来ませんよ。
B社社長)
まあメーカーさんが6億掛かると言っている事を考えると2,000万投資したらもっと削減出来るならしょうがないか。じゃあ!

いざ業務分析と言われる段階に入るとX社社員が7名ぐらいでゾロゾロと訪問してくる様になった。しかし何時も話す人は一人で後の人達は何をしているのか判らない?担当者に聞くと分析していると言う・・・。何を?
3ケ月後、分析結果の納品と言う事で20ページぐらいの資料が出てきた。1ページ100万円か!来社してきたのは16名!かなりの威圧感だ。
一人1ページの配役で説明会が始まる。内容的には特に驚きも感心も無い微妙な内容。1ページ100万はかなり高い感じだ!
最後のページにシステム入替の費用提案があり、社長さんが得意気に説明してきた。


X社社長)
えーっ、今までの説明にもありましたが当社で検討した結果3億で今より良いシステムが構築出来ます。御社が今まで掛かった費用の半分で最新のシステムが構築出来ます。是非当社に任せて頂きたい。お願いします。

その発言と同時に社員15名が頭を下げてきた。全社を挙げて構築しますからとの熱意と半分の費用提示。2,000万すでに使ってしまった事もあり、発注を出す事になった。(☆提案書・見積の見極め)

納期まで1年!毎月定例会を実施し進捗報告などを説明してくれている。気になる点と言えば最初に居た人達が月を追う毎に人が代わってきている事ぐらいか・・・。でも進捗報告は順調と言われているから特に問題視する事も無いだろう。

遂に納品日が来た。しかし入替なのに一度もテストらしいテストをしていない。大丈夫だろうか?
X社担当者の方が「うちの社内でテストは十分実施したので問題ないですよ」と言われた。店を閉めた後、システム入替作業が始まった。
えっ?今まで使用していた機械がドンドン外されていく。新しい機械が代わりに配置されほぼ徹夜作業に・・・・。
朝方作業が終わったらしい。後2時間余りで店を開店しなければ・・・・。
いざ店がオープン!御客様が順調に来社されPOSレジも無事に動いている。ホッと一安心し、事務所で担当者達と談笑していると・・・。
電算室の担当から一本の内線が・・・・・。「POSレジが動きません。御客様が怒っています」と・・・・。
現場に行くと、40台あったPOSレジが数台残してみんな動かない!御客様に迷惑が掛かるといけないので辛うじて動く数台で対応する。
嵐の様な1日だった。結果的に動かなかったPOSレジは開店している間では原因が判らなかった!
深夜、ソフト会社の担当者から驚きの発言が!

X社担当)
社内ではPOSレジを何台も置くスペースが無かったので1台だけでテストしていたので判らなかったのですが複数台が同時に動くとプログラムがうまく動かない事が判りました。直すのに1週間程度掛かります。すいません。

1週間後、対応プログラムが納品されるがその後半年に渡り、様々なトラブルが発生。
コストを落とす為とは言え、こんなに酷い事になるのだろうか?どこで判断を誤ったのだろう?

☆この御客様の場合、実はシステムは作り直しでは無く、汎用機からパサコンへの移植提案だったのです。要は新しく作ったのでは無く動かす環境(ハードウェア)を変えただけ。ただ新しい機械の容量が小さかった為に余分と思われた部分を削除したりしていた為にうまく動作しなくなっていたりが根本原因でした。またX社はソフトウェアを作る技術はあったがハードウェアなどのインフラ部分の知識が乏しく、その為に動作スピードが遅くなっていたりしました。
B社を担当していたX社も、移植だから大したテストをしなくても動くだろうと考え、その部分のコストを削減していたのです。
無駄な作業は削減しても良いのですが、必要な部分は効率を上げて対応しなくては良い物を安くは作れません。その部分を軽視していたX社は無責任としか言えませんね。

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